前回に引き続き、米のジェフレイ・バベナー弁護士の著書から、ネットワーク・ビジネス業界の概要を紹介してみよう。
この業界は1990~2000年代のグローバル化で一気呵成に飛躍した。
とはいえ、当時の世界の年間総売り上げは約800億ドルで、2011年現在のおおよそ半分だ。そのうちアメリカのセールスは約200億ドルで、35%の伸びである。だがアメリカの伸び率よりも世界の伸び率のほうが明らかに高い。
これはネットワーク・ビジネスのグローバル化を示している。多分、このトレンドは今後も続くであろう。
ネットワーカーの年間収入は?
これは雇用の増大に貢献していることを意味している。世界市場では毎週1 5 万人がネットワーカーとして参加し、うちアメリカでは毎週5万5千人増と見積られている。もちろん、その中には一時的で辞めていく人や一度切りの商売の人もいるだろう。現在では世界のネットワーカーは約1,700万人と見積もられている。
ちなみに、ネットワーカー1家族当たりの年所得を5万ドルと仮定すると、アメリカの総売り上げは200億ドルだから、40万人分の仕事を創出していることになる。そのうち女性のネットワーカーが65%で、男性は35%だという。
しかし、この比率はネットワーク企業のあり方や地域性に影響されて変動するだろう。仕事の形態は、約80%がパートタイムで、フルタイムは20%とされている。
ネットワーカーの年収は大よそ次のとおりとしている。①$35,000、②$50,000、③$150,000。
これは10年前の数字だから、今日、市場の拡大と競争の激化によって、これを遥かに上回っているにちがいない。
日本の「土壌」はNWビジネス向き?
ネットワーカーの年齢層は次のとおりである。
①25~44歳=44%、②45~54歳=14%、 ③65歳以上=5%。
ちなみに、身体障害者のネットワーカーは全体の8%である。この数字は、身体的に不利な状況であっても、ネットワーク・ビジネスが可能であることを示しているだろう。
最後に日本市場について書かれていることを取り上げておこう。日本は売上高でアメリカに次ぐ第2位だが、以前には首位だったことがある。市場の強さ+円高による現象だったのだろう。
日本は閉鎖的な国で、仲間意識が強い。だから、仲間内の助け合い精神が堅固で、他の国よりもネットワーク・ビジネスにふさわしい土壌があるといわれる。家族、親戚、友人、同級生、同郷のよしみ等のコネクションを活用し、市場を拡大する傾向が強いのだ。