突然ですが、皆さんは新規の方にビジネスをお勧めしたり、説明会にお誘いしたりするとき、どんな風に声を掛けていますか。声の掛け方によっては、特定商取引法違反になってしまう場合がありますので、以下を十分、参考にしてください。
ネットワークビジネス(NB)をやっているAさんはある日、友人のBさんにSNSを通じて「ご飯、一緒に食べませんか」と声をかけました。食べに行った飲食店で今度は「いい話があるから、これからセミナーに一緒に行ってみない」などと誘い、NBのセミナーに連れ出したのです。実は、このことが後日、特商法違反に問われることになりました。
同じくNBをやっているCさんは未入会のDさんに、「知り合いのEさんが新しくサプリメントの販売のお仕事を始めたみたいなので話を聞いてくれない? 一回、会ってやってくれない? 来週だったら、いつ空いてる?」と誘い、約束を取り付けました。DさんがCさん宅に行くと、Eさんが待ち構えていて、Eさんはおもむろに商品を取り出し、「権利収入って知ってる?」などと勧誘を始めたのです。実は、この誘い方も、特商法違反と認定され、所属していた会社は、行政処分を受ける結果となりました。
「セミナーで説明」はNG
AさんとCさんの事例をみて、「ごく普通の誘い方なのに何が問題なの?」と思った人は要注意です。
一般的な感覚では「ごく普通」と感じるような誘い方でも、実は法律違反になる場合があるのです。
AさんとCさんが問われたのは「勧誘目的等不明示」という違反です。
特商法では、NBについて勧誘する場合、いの一番に①NB会社の社名、②NBの勧誘目的であること、③商品・サービスの種類――の3点を相手に告げなければならないと定めています。これを怠ると違反に問われるのです。
Aさんの事例では、「ご飯を食べに行こう」としか言っていませんから、完全な違反です。Cさんの事例は、「サプリメント」ということだけは伝えていますが、社名も言っていませんし、NBの勧誘かどうかもあいまいです。これではやはり違反になります。
「セミナーに連れ出してから伝えればいい」という理屈は一切通用しません。皆さんが新規の方に声をかけるときは「エナジックという会社で、電解水生成器のネットワークビジネス(連鎖販売取引)をやっているんだけど、あなたをお誘いしたいから、今度話を聞いてくれない?」と必ず初めにお伝えするようにしましょう。