還元水で肥育する“エナジック和牛”の実験

名護市瀬嵩にあるエナジック還元牛舎

 エナジック社員の案内でエナジック瀬嵩カントリークラブの中腹までくると、方向を転じて牛舎に案内された。驚くなかれ、還元水を飲ませてエナジック和牛を飼育しているのだ。まさに珍発想で、大城は“エナジック和牛”の開発に手を出している。

 還元水を飲ませて飼育すれば、特別な沖縄産のエナジック和牛が生産できるという。ここまでくると“モーゥ”と言いたくなる。

なぜ牛の飼育に乗り出したのか?

 農業高校を卒業したエナジック硬式野球部員の若い青年が、見学当時、5頭の牛と1頭の子牛の面倒をみていた。1頭の親牛は孕んでいるとのことだった。大城の遊びではなかろうかと、半信半疑、この青年に幾つか質問してみた。

 牛が肉食牛になるためは、まず子育てがあり、次いで、肉牛になるよう飼育することが必須という。

 エナジックは子育てまでを専門にして、還元水を飲ませながらその効果を実験、観察している。沖縄の牛も黒豚と等しく、肉質がたいへん美味しい。本土の専門業者は沖縄の子牛から各種のブランド牛を育て上げるようである。

 これは初耳だった。沖縄からやがてエナジック和牛が我々の食卓にお目見えする日も遠くはないだろう。大城に率直に聞いてみた。エナジック和牛の着想の出所はどこか、と。

 彼は、「農業高校卒の若者がいて、遊ばすのはもったいないし、それに彼がやる気を見せたからやらせてみたんだ」という。なんとも単純な答えに「ああ、そうか」としか返事のしようがない。

“牛に還元水”は自然な発想!?

 元々、エナジック社は還元水を生成する器械の製造販売がメインだ。ビジネスも順調だし、どうして全く関係のない“和牛の飼育”にまで手を出すのか、とふと考えざるを得ない。

 しかし、よくよく考えてみると、人も動物も水なしでは生きられない存在だ。そして、体内に入る水がどういう水かは、健康に大きく影響するだろう。そして還元水は健康によい水だ。ならば、牛に還元水という発想もごく自然である。

 この発想は、単に牛肉だけにとどまらず、還元水の効用の問題として興味ある実験でもあるだろう。

 そういえば、エナジック販売店の中にはペットに還元水を飲ませている人が多くいるとよく聞く。これにはどんな効果が期待できるのだろうか。

 機能水学会などの研究発表をみると、ラット等に還元水を飲用させる実験で、「成育がよくなる」「骨の成長が早い」といった結果が、しばしば示されている。

 この伝でいうと、還元水を飲用していれば、ペットはもちろん“エナジック牛”の成育も良くなる可能性があるのではないか。

 それにしても、現在のペット市場は年々膨大化し、医療・保険・ホテル・葬儀・墓地等の領域にまで広がってい
る。世の中も変わったものだ。